楽しい臨床
 

速効療法のポイントは「楽しく」です。
患者さんも術者も共に楽しむことが大切です。
私のブログはナマの記事ですので、共に楽しんだ記事を抜粋して掲載してみました。

整体鍼とジャンプ
「整体鍼」というテクニックを開発したことがあります。
この鍼をすると、筋肉のバランスが取れるために、大きくジャンプすることが出来るのです。
参加者の皆さんに「整体鍼」をしてもらってからジャンプをしてもらいました。
皆さん笑いながら「すごーい!」などと言いジャンプをしていました。
 

 

 

 
 
経絡の表裏の実験:下降結腸の痛みを肺経の経穴で取る?

写真① 

写真②
 
写真①は、下降結腸を押圧しているところです。
写真②は、肺経に刺鍼しているところです。
経絡には表裏というのがあります。
 
大腸経が表の陽経とすると、肺経が大腸経の裏で陰経になるというものです。
同じように、肝経:胆経、腎経:膀胱経、脾経:胃経、心経:小腸会、心包経:三焦経、というように、表裏で一対になっています。

そこからが面白いです。
大腸の治療をするには、大腸経を使うと教えられましたが、実は、肺経を使っても治療ができるのです。
 
それが写真の実験ですが、下降結腸部を押して痛みがある時に、本来は大腸経を使いますが、肺経を使ったのです。
どうなったと思います?

 
下降結腸の痛みが取れたのです。
これは、七星論での経穴は、腕を輪切りにして、表裏が同じ高さになるようにしたからだと思いますが、表にも裏にも同じようにエネルギーが流れていると考えることもできます。
 
つまり、それが東洋医学で云う「表裏一体」ということです。
この実験は、何年も前にもやったし、時々臨床実践塾でもやっていますので、知ってる人は知っていると思います。
 
信じられない方は、自分で実験をすることをお勧め致します。
そして、この実験の後に、エネルギー療法の実験もしました。

① モデルになった人に横座りをさせて、座り難い方を確認します

 
② 私は一切モデルに触ることなく見ているだけです

 
③ で、一度立ち上がってもらい、再び横座りをしてもらいます

 
④ もう座りにくいことがないので、「えっ?何で?」と言います(^o^)

 
 
足首から太もも裏までが痛い:即効療法新城理論の進展
 
お昼で一息ついたときに電話が入りました。 
「せんせー、きょう空いているところありますかぁ」

「今どこですか、すぐ来てくれるなら入れますけど‥‥」

「中津です」

「どれぐらいかかるかなー」

「15分ぐらい」(15分では来れないと思ったのですが‥‥)

「(^^;) はいはい。とりあえず急いで来てください」
 
この方は、女性のアスリートで、半分は外国で生活しているのですが、コロナのせいで、外国に行けない状況にあることは知っていました。

やがて、彼女はやって来ました。
入って来るやいなや、

「左の足底から、ふくらはぎ、太ももの裏がピキ―ッと痛いんです」と言う。
立ち話では治療にならないので、ブースに入ってもらい状況を聞きました。

「練習をしているときに、足がピキッとなり、それからふくらはぎ、太ももと痛くなってきたんです」ということでした。
 
 スタッフは別の方を治療していましたので、私が問診をしたのですが、問診をしながら、
「足骨鍼ですぐ治る」とピンときました。

「OK、上向きに寝てくれる」と仰臥になってもらい、足骨鍼をしました。
足骨鍼は、ほとんどが「即刺即抜」ですので、

「はい。起きて確認してくれますか」と言うと、

「治ってます。鍼をしたときに、ウニュウニュって治っていくのがわかりました」
と言いながら起き上がって、床に降りて立ち、

「はい。治ってます」とにこやかな顔をしていました。
 
 
頸の右後ろが痛い:またも頭足鍼で

「ああ、倒れました~~~~」

「右頸の後ろが痛くて、頭を後ろに倒せない」という方です。

「OK OK はい、上向きになって寝てください」 と言って頭足鍼をした後、起き上がってもらい、頸を後ろに倒すように言いました。 頸を後ろに倒しながら、

「倒れましたー!!!」と言います。

 
最近は頭足鍼ばかりやっているので、こういうのが簡単になってしまい、患者さんの反応を見るのだけが楽しみになってきました。(^o^) そして患者さんが、

「首には鍼をしなくても頸が治るんですか?」と言います。

「はい。治ったでしょ」

「ええーっ! なんで~~~~~」
 
 
先日の臨床実践塾も良かった ヽ(^。^)ノ

 
「活性鍼」がテーマのセミナーでしたが、活性鍼と同時に、「せんかん鍼」や「足関三穴」や「回旋鍼」もやりましたので、初めて参加される方々には、ちょっとわかり難かったかも知れません。
しかし、先日の実践塾に参加した方からLINEが届きました。 内容は、

「脳出血後の患者様に、回旋鍼とお灸をしましたら、歩幅が出てきて喜んでいます

 ありがとうございます。

 あと、陰査穴と背面をして終わります」

~~~少し間が空いてから、再び、

「足関三穴で終わりました。

 背部兪穴はしませんでした。
とLINEが届きました。

私は、「それで良かったと思います」と返信しておきました。
理由は、背部兪穴をする必要がないと思われたからです。
ほんとに、 ・仙関鍼 ・足関三穴 ・回旋鍼 は、治療効果の高い鍼です。
 
 
めまい:::活性鍼を使いました


 
手首を背屈すると手首が痛いんです


こんな方が来られました。
① 夜中の3時ごろに回転性の目まいが起こった
② 病院では「耳石の関係だろう」と言われた
③ 身体が沈んでいくような感じがする
④ 肩凝り、首凝りがある
⑤ 右手首を背屈すると手首が痛い
⑥ 体がほてることがある
⑦ 鼻づまりがある

そこでわかり易い手首の痛みから診せてもらった。
「どうすると痛むんですか?」
「こうすると痛むんです」と手首を背屈して見せてくれた。
「お、ちょっと写真撮って使わせ得てくれない? ブログのネタにするので‥‥」

「どうぞ!」
「ありがとう」と言って、はいパチリ! (^o^)

脈診と脊椎診をして、「心・心包」の関係だとわかった。
ただ、目まいがあるので、頚椎の捻れがあると考えたので、最初に頚椎から調整した。

「どう? 首、肩が楽になったんじゃない?」と聞くと、首、肩を回して、

「はあ、なんか楽ですね」と言う。

 
それから経絡を整えながら「活性鍼」をした。
活性鍼をする目的は、「捻れを芯から治す」つもりだったのです。
「芯から」というのは、命令系である「悩から」という意味です。

そんなことが出来るのか、と考えた人もいると思いますが、これまで活性鍼を使った方々の経過を見ていると、どうもそれができそうな感じがするのです。

「ふらつきが治まった」(悩の新陳代謝と関係があると思われる)

 
「足の捻れが軽くなった」(腰椎や股関節の捻れている人も多い)

 
「変形性膝関節症が良くなった」(膝関節の捻れている人が多い)

 
「頭の働きが良くなった」(悩の機能が正常になってきたと考えられる)

 
「認知症の症状が良くなってきた」(悩は単純なものではないが、悩代謝が良くなったと考えられる)
等々ですが、これらは、他の治療も併用しながらやっているので、「活性鍼だけで」ということではありません。

しかし、「活性鍼を加えたら症状が改善しやすいように思われるのです。

活性鍼は、身体の捻れも比較的簡単に取れるし、仙骨の歪みも取れるし、四肢の捻れも取れるのです。

つまり、「身体の捻れ」が正常になってくると考えられるのです。
この方も、手首には一切何もしてないのですが、手首の痛みは取れました。

そして、帰りに彼女のお母さんとお話しているのが聞こえました。

 
「これで目まいは完全に治ったのかな?」

 
「先生が治してくれているのだから、治ったんじゃない、で、今はどうなの?」

 
「ものすごくスッキリしている」

 
「また目まいが起こったら来ればいいね」

 
「そうよ!」

 
という会話をしながら帰って行きました。
 
 
左腰とお尻の下と太ももの後ろが痛い:しちせい特殊鍼法

左手で触っているところと黄色く塗った辺りが痛い

しちせい特殊鍼法には、多くのテクニックがあります。
たとえば、上の写真の方は、昨日急患で来られた方ですが
「左手で触っているところと黄色く塗った辺りが痛い」と訴えていました。

最初に「評価」(診断)をして、痛みの出るのを確認してから
横になってもらい、一か所に鍼1本だけして、再び評価を行なったら、もう痛みはありませんでした。
(時間にすると多分1分ぐらいです)

こういうことをやると、患者さんが驚いてくれるので、メチャおもしろいです。(^_^;)

このようなことを手技療法でもできないものかと考えているのですが、なかなか上手くいきません。

 
でも、アイデアはありますので、近々開発できると思います。
ただ、鍼のように短時間で、スッキリとは治せないと思います。
 
 
右手の指の関節が痛い。手足のシビレ。頚椎椎間板ヘルニア

人差指の第一関節(遠位指節関節)が痛い

先日、上記のような症状を訴える方が来られました。
これは、七星論で観ると非常に簡単な治療になります。
 
遠位指節関節というのは、七星でいうと「土:脾・胃」になります。
ですから、脾査穴でも痛みは取れますが、肝査穴を使った方が「持ちがいい」のです。

 
理由は、七星の流れが、火→木→土となり、「土」の元が「木」だからです。
つまり、木を整えて土を平らげるわけです。

ちょっと難しいかな。

この方法は、肘関節が痛むときに、肩関節や手関節を整えるのと似ています。

つまり、症状の出ているところは触らずに、その原因と思わるところから整えるわけです。
こういうことが出来るようになれば、治療が楽しくなります。(^_^;)

① 腕や足の痺れを取る鍼

 
② 頚椎ヘルニアの治療法

シビレを取る鍼は、最近開発して、まだ臨床は少ないのですが、これは面白い鍼です。
そして、この鍼が効く患者さんか、そうでないかもわかる方法があります。
当院のスタッフは、何度か見ているのですが、詳細は説明してありません。

 
そして、頚椎椎間板ヘルニアの治療法も、かなり効果がいいので、患者さんは驚いてしまいます。
驚すのが目的ではないのですが、治療が済むと、
「楽、楽です」と言います。

 
 
膝が痛くて階段も一段一段でしか上れない状態だった

これができなかったんです


先日来られた方は、膝痛がありました。
で、「新せんかん鍼」(時間は1~2分)をしてから、

 
「ちょっと痛みを確認してくれませんか」と言うと、ベッドから降りて写真のようなことをする。

 
「あ、いやいや、膝の痛みを確認してほしいのですが‥‥」と言うと、

 
「あ、できる。これができなかったんです。階段も一段一段しか上れませんでした」と言います。

 
なるほど、それでベッドから降りてその動きをしたのだな、と思った。

この「新せんかん鍼」は、刺鍼にテクニックがあって、「ただ鍼をすればいい」というものではないです。
ですから、想像だけではできないと思います。

たとえば、きのうも、
「右肩、右背、右足首が痛い」と言う方が来られました。
「ははーん」と思ったので、新せんかん鍼からしました。

そして、
「はい。肩や背中や足首の痛みを確認してみてください」と言うと、ベッドから起き上がって、肩を回したり、背中を反らせたりしていましたが、「え?」という顔をして、

「取れました」と言うのです。
ま、治療としては簡単でしたので、
「多分、1回きりの患者さんやな」と考えていたのですが、スタッフに、
「次はいつ来たらいいですか?」と尋ねていたらしく、次の予約も入れて帰られました。

 
たまたまかも知れませんが、我ながら「新せんかん鍼の威力はすごいな」と思いました。
治療テクニックで患者さんを集めるのが「王道」だと考えているからです。
 
 
左首が引っ張られる感じで酷いと左側頭まで痛い

ここが痛いんです

頚椎で観ると、Cー1かC-2の問題になると思います。
と言っても、そこは原因ではなく、二次症状として発症していると考えたほうがいいです。

ただ、C-2を調整すると、その場は治まります。
しかし、ほんとうの原因から治さなければならない

七星論で観ると、C-1が「水=腎・膀胱経」、C-2が「金=肺・大腸経」になるので、「水、金」から治したほうがいいというわけです。
六臓診を使えば、「水」か「金」かはわかります。

そこが七星論の素晴らしいところです。(^_^;)
さらに、七星鍼法には「査穴」というのがあるので、査穴を使えば簡単に治療ができます。

と言っても、頚椎の歪みがある時は、歪みの矯正は加えます。
頚椎の歪みの矯正も、そんなに難しいことではありません。

治療師だと10分もあれば教えられます。

この方は、頚椎矯正をして、陰査穴で治療しました。
もちろん、
「楽になりましたー」と言って喜んでいました。
 
 
これも「せんかん鍼」:親趾を底屈すると痛い

親趾を底屈すると痛い


写真のように、「左足の親趾を底屈させると痛い」という方が来られました。
私は、すかさず、

「お、お、お、写真撮らせてくれない。ブログのネタにするから(^o^)」と言ってしまった。

 
この方は、当院に来るようになってだいぶなるので、すぐに「OK」の返事をくれました。
なので、「はいパチリ!」

そして、
「おもしろいですよ」と言いながら「せんかん鍼」だけをして、

「はい。起き上がってください。そして、先ほどみたいに親趾を曲げてみてください」と言うと、その通りにしてくれました。

 
そして、
「痛くないです」と言います。(^o^)
この方は「速効療法」に熟れているので、細かい説明はしなかったのですが、ニコッと笑っていました。

あまりに簡単すぎるので、つまらないですね。(^o^)
でも、最近は難しい病状の方が多いので、私としては楽で楽しい治療でした。
 
 
睡眠薬を飲まなくても眠れるようになりました。\(◎o◎)/!

脳寛鍼はそれぞれの使い方がある


先日来られた方ですが、「私、10数年飲んでいた睡眠薬を飲まなくても眠れるようになったんです」と言う方がいました。

「えっ?えっ? 薬止められたんですか?」と聞くと、「ええそうです。何年も止めたい止めたいと考えていて、お医者さんに、先生私睡眠薬を止めたいんです。と言ったら、それを決めるのは私です。勝手に止めてはいけません、と言われたんです」と話していました。

それが、あの鍼をしてから、「何となく薬を飲まなくてもいいような気がして、勝手に止めてみたんです」と嬉しそうな顔で話していました。

「ええーっ! パッと止めたんですか?」と聞くと、「いいえ、半分にしたり、4分の1にしたりして、徐々に止めたんです。助かりましたわー」と話してくれました。

 
このよな話を医師が聞くと、多分、私も突っ込まれそうですし、当のご本人は叱られると思うので、上の写真もご本人のものではなく、関係ない方の写真を使いました。(゚゚)(。。)ペコッ

でも、これってすごいと思います。この話を聞いてから、さらに燃えてきました。ほんとは実践塾で少し話をする予定にしていました。

しかしです。
このテクニックは誰にも教えてないし、スタッフにも教えてないので、まだ思案中です。