多くの病気や症状が関係するのは食事です。
我々の体は毎日の食事で作られているからです。
基本的なことだけの説明ですが大切な事です。
食養には「自然療法」や「栄養学」があります。
ここではマクロビオテックの解説をします。
「病気治し」では欠かせないテクニックです。
特に慢性疾患や難病治療において必須となります。
食養法ですが、内容は講義で時々出てきます。
 
マクロビィオティックによる食養法
 
新城は世界生食協会で7年間、講師をしていました。
またアメリカからの通信教育で5年間、栄養学を勉強しました。
ここで話すのはマクロビィオティックを基本としていますが、マクロビは「易の定理」で組み立てられ、世界で普及されている食事療法です。
地球を含む宇宙の構成は、基本的には秩序正しく運行されているので、その運行に従って治療をすることは、難病も速効療法ができるようになります。
ここでは「食事療法の基本」を説明しますが、対面の講義では「応用」を解説していきます。
「体質的な疾患」を治療するときには、食事が大きなポイントになるので、一通り眼を通してみてください。
 
食物の陰陽による分類
自然界は全て“陰陽”でバランスがとれています
例えば女性と男性、月と太陽、夜と昼、寒と暖、静と動、冷と熱‥‥etc
陰陽は全てバランスを保つようにできており、南国(陽の土地)には体を冷す 「陰」の植物が生育し、北国(陰の土地)には体を温める「陽」の植物が生育します。
ですから、北国(陰の土地)で、南国の植物(サトウキビ=砂糖・フルーツ・コーヒー ・ カレ-など)を常食すると体温が下がり、冷えてきます。
 
日本のように四季のある国で“夏”に食べるもの(ナスビ・トマト・酢)も、体温が下がり、冷えてきます。
また、地面から見て高い所にできる物(柿・栗・ぶどう・リンゴ・みかんなど)も、太陽(陽)に近づきたい事をあらわし、それらは陰性の植物ということになります。(昔から柿を食べると腹が冷えると言います)
 
近年は、肥満・冷え性・のぼせ・便秘・生理痛・生理不順・肩こり・むくみ・肌荒れ・低体温などの症状を訴える方が多いですが、飴玉やチョコレ-ト、果物、酢、サラダなどを食べすぎていては病因を作っているようなものです。
赤ちゃんや幼児の熱性痙攣も、“陰性食物”の取りすぎが原因です。
陰性食物を常食することにより体温が下がり、体が“陰”になると、自動的に“陽”にしようとして、熱性痙攣という陽性な動作を起こし体温を上げようとしているのです。
授乳時期にお母さんが砂糖や果物を食べたり、離乳時期に果物ジュースや豆乳を飲ませたりすると、乳児の痙攣を誘発します。
 
そこで、食物の陰陽分類を少し書いておきます
 

見分け方

① 生育地域
  暑い国に育つのは陰性な植物で寒い国に育つのは陽性な植物 
  例えば北国(陰の土地)で、南国の植物(サトウキビ=砂糖・フルー
  ツ・コーヒー ・ カレ-など)を常食すると体温が下がり、冷える
 
② 生育状況
  真直ぐ上に伸びるのか地中にのびるのか
 
③ 背丈は高いのか低いのか
  陰性な植物は高く、陽性な植物は低い
 
④ 硬さ
  陽性な植物は硬く、陰性な植物は軟らかい
 
⑤ 葉の大きさや形
  陰性な植物は葉が広く陽性な植物は幅が狭い
  陽性な植物はギザギザの葉で陰性な植物は滑らか
 
⑥ 色で分ける
  虹色の「赤・橙・黄・緑・青・藍・紫」は、赤が陽性で紫が陰性
  食物の色もその順序になっています
⑦ 味で分ける
  陰性は、甘味、酸味、辛味が強く、陽性は塩味、苦味、渋味が強い

虹は外から赤・橙・黄・緑・青・藍・紫と並ぶ

 
歯の数と食事配分
生命を育み、養い、維持していくには、食べ物が大切です。
その入口は「口」で、口には歯があります。
歯にはそれぞれ役目があり、液体も固体も“歯の数”の通りに、食物を食べると、病気になりにくく、病気になっても早く治り、与えられた寿命まで健康で暮らすことができると言われます。
 

 □前歯は 8本(兎のように野菜を食べる歯)
 △犬歯は 4本(サメのように動物を食べる歯)
 ○奥歯は16本(親不知を入れると20本で、穀物を噛み砕くため、平らになっています)
 
すなわち、日本の伝統食の配分で米を多く、おかずは米の半分位の量、おかずは野菜を多く、肉や魚は少なく、生で食べずに火を使って調理する。そして、季節はずれの野菜や、居住他近郊に生育しない食物は、自然に反し体を壊しますから、極力摂らないようにします。
 
料理をする時は、砂糖や化学調味料などは使わず、自然の塩や、天然醸造の味噌や醤油を使うことも、健康の秘訣です。
健康を保つための食事は、穀物(できれば玄米、5分づき、胚芽米など)を中心にして、おかずは根菜類(人参・大根・ごぼうなど)や葉野菜、海藻、天然の白身魚を自然醸造の味噌・塩・醤油・ゴマ油で味付けし、加熱調理したものを良く噛んで(一口30回以上)食べることが元気に暮らすコツです。
 
噛むという行為は、ゴマなどに多く含まれている「飽和脂肪酸」を、要領よく摂取する方法で、きれいな肌を保つ、とても良い方法です。
米はできれば有機栽培にします。
野菜などは都市圏では無農薬栽培が入手しにくいのですが、農薬の少ない物を探すように努力します。
飲物は活水器などで浄化した水か、無農薬栽培の番茶・玄米茶などを飲みます。